はじめに
これからポジションの名称とその役割を書いていきますが、説明しているポジションの役割に関しては一般的なものです。選手のスキルやチームの戦術によって実際の役割は変わってきます。
あくまでもベースとなる部分なので知っておかなければならないことかと思います。ポジションによっては別名の呼び方が何種類かあるのでそちらも紹介していきます。
ポジションの名称を覚えたらTV中継やニュースで取り上げられても困ることはないかと思います。それではいきましょう。
説明するモデルのフォーメーション
今回のフォーメーションのモデルはデフェンス4人、ミッドフィルダー5人、フォワード1人、キーパー1人の各ポジションについて説明していきたいと思います。フォーメーションは4-2-3-1というシステムで説明していきます。現在日本代表でも使われているシステムです。
ゴールキーパー(GK) 編
サッカー競技で唯一手を使うことのできる特別なポジションです。相手のシュートを手で止めることができ、足でも蹴ることができます。現代サッカーでは足元の技術も求められてきている傾向にあります。
このポジションで求められる能力は高身長、反射神経、瞬発力です。優れているゴールキーパーは相手の目線や身体の向き、軸足の方向を見極めてシュートの方向を判断し、ゴールを守ります。また、声を出して仲間の選手に指示を出すことも大事な役割とも言えます。
ディフェンス(DF)編
自陣のゴールを守るために守備に特化したポジション。高身長の選手やボール奪取能力、危機察知能力、カバーリング能力などがあげれれます。
DFの人数は3人の場合もあれば4人や5人が横一列に並ぶ場合もあります。戦術により色々なパターンが適用されます。
DFの中でも細かく分けると次のポジションに分けれれます。一つずつ見ていきましょ。
センターバック・・・ディフェンス中央で相手の攻撃を防ぐ役割です。相手と体のぶつかり合いで負けないだけの強い体格と、空中戦では浮いたボールを処理することのできる長身選手が好まれる。
サイドバック・・・ディフェンスの両サイド側が主に主戦場。守備をメインに考えながら時には攻撃にも参加するので強靭な持久力が必要となる。特に足の速い選手が多く、小柄な選手が選ばれやすい。近代サッカーのポジションで特に注目されているのがこのサイドバックです。特に攻撃時には重要なラストパスも出せてゴールに絡めるような選手が重宝されます。
ミッドフィルダー(MF) 編
ディフェンスとフォワードの間に位置するポジションです。攻撃と守備両方の能力が必要になります。攻撃時にはディフェンスからフォワードまでの間のつなぎ役として相手ゴールへ攻める機会を作る。守備の時には相手にボールが渡った瞬間からボールを奪うためのアクションを最初に行うポシジョンでもあります。呼び方はミッドフィルダーと呼ぶより「中盤」と呼ぶことの方が多いです。
ミッドフィルダーを細かく見ていきましょう。
ボランチ・・・サッカーの戦術で最も重要なポシジョンがこのボランチと言われています。このポジションにはチームで一番うまい選手を起用することが多く世界各国の選手を見てもスタープレイヤーが多く存在します。ボランチとはポルトガル語で舵取りという意味です。
このポジションで守備的な選手をアンカーと呼び、攻撃的な選手を司令塔とも呼ぶことがあります。
守備では危険をいち早く察知し、相手の攻撃の芽を未然に防ぎ、攻撃の起点にもなります。ディフェンス陣のカバーも同時に行うため、広い視野と運動量が必要となります。攻撃時には相手ゴールまでのボールの運び方などを考えるため高い戦術眼とボールを失わないボールコントロールが求められます。
アンカーと呼ばれるボランチの選手は守備を得意とし、ディンフェンス陣ともコミュニケーションを取ることが求められます。目立つことは少ないですが影の立役者とも言えるポジションです。司令塔タイプのボランチの選手は縦パスや横パス、長短のパス精度の正確性が求められる一方、アンカーほど守備に関してはそこまで重要視されません。
サイドハーフ・・・名前の如く、左右両方に位置するポジションです。チームの戦術により細かい役割がたくさんありますので大まかな役割を説明します。
基本的には足の速いスピード系やドリブルの得意な選手が担当します。このポジションも上下運動が激しいので持久力が求められます。相手陣地のサイド奥深くからボールをフォワードへパスを送り得点を取りやすくします。サイドから中央へドリブルをし自らシュートをして得点を取ることも可能です。
オフェンシブハーフ・・・攻撃的ミッドフィルダーでフォワードへのラストパスの供給、自らも得点に絡んでいく攻撃の要です。このポジションは特に相手ディフェンスから激しいプレッシャーを受けることが多く、相手に競り負けないだけのボディーバランスや体勢を崩してもボールを失わないだけのテクニックが重要視されます。サッカーのエースナンバーである10番がこのポジションです。別名「トップ下」と言われます。
フォワード(FW) 編
ポジションの中で最も得点能力が求められるポジションです。身長の高い人や身体的に強く強引にシュートに持っていく事ができる人が好まれます。その中でも色々なタイプの選手がいるのも事実で、体つきが小さく素早い動きで相手ディフェンスの裏へ抜け出しゴールを決める選手。個人技のドリブルで相手を抜いたりスピードで勝負する選手などがいます。
一概にどのタイプのフォワードがいいのかというのは戦術やフォーメーションにもよって大きく変わってきます。ただ、最も重要なのは得点(シュート)能力とどんな状況でもゴールへ向かう積極性が必要なのがフォワードというポジションです。
まとめ
今回は各ポジションの名前と役割を大まかに説明してきましたが、戦術やフォーメーションによってまた違った役割が挙げられます。今後もフォーメーションやルールについて説明していきたいと思います。
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